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ブラックウォルナット

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世界三大銘木「ブラックウォルナット」とは?

ブラックウォルナット

ブラックウォルナット

ヨーロッパで人気の木材で、世界三大銘木の一つ。寒い地域でしか生育しておらず、主に北米のアパラチア山脈一帯が産地。特にミズーリー、オハイオ、インディアナで多く自生しているのが見かけられます。他の樹木に比べて幹は細いですが、心材はぎゅうぎゅうに詰まっています。その比重は0.63ほどと堅く、木目は細く繊細です。

心材は紫色を帯びた薄褐色から濃褐色で、辺材は乳白色から灰紫色。不規則な濃淡の縞もみられます。油分を含んでいるので使い込むほど艶がでるようになり、明るい色合いへと変化していきます。

古くから高級家具や楽器の材料として使われていますが、その他、ドア材や造作材、フローリング材、内装パネル材、キャビネット、パイプ、ライフルの銃床、⾶行機のプロペラなど、定番から特殊なものまで幅広く使われています。ちなみに、アメリカ合衆国大統領の演説台もブラックウォルナットです。

経年変化で明るい艶のある色合いに

優れた強度を持ちながらも加工性が高く、繊細な木肌や重厚的な美しさで、高級家具として古くから用いられてきました。

木材は経年変化により色味が変わり、その多くが色合いを濃くしていきますが、ブラックウォルナットについては逆です。濃いこげ茶からあかるい茶色へと変化していきます。とはいえ、他の木材に比べれば濃い目です。

ぎゅっと圧迫されているかのような細い線の木目が次第にはっきりとし、味わい深い色合いと変化。使い込むほどに艶が出てくる様子には愛着が持てます。世代で受け継いで使っている方も多く、アンティーク家具としての価値も高いです。

ウォルナットとは?

ヨーロッパの家具業界においては、ウォルナット(クルミ科)はオーク(ブナ科)・マホガニー(センダン科)・アッシュ(モクセイ科)に並ぶ4大木材の一つとして扱われています。

日本ではブラックウォルナットが一般的ですが、ウォルナットには200種類以上あり、ブラックウォルナットの産地以外にもさまざまな種類で生育しています。ブラックウォルナットとイングリッシュウォールナットを接ぎ木したクラロウォールナット、オレゴン州産のオレゴンウォールナットなども有名です。

子孫繁栄や家庭円満の木として

ウォルナットが家具材で使われるようになったのは、15世紀後半頃のイタリアから。ルネサンスの最盛期だったことからも、ウォルナットはフランス、イギリスへと伝わり大流行していきました。今では高級家具として有名ですが、それ以外にも重宝されています。

ウォルナットはクルミの木。アメリカではクルミが子孫繁栄のシンボルとして見られています。結婚式では、クルミを使ったウォルナットシャワーがおこなわれることもあります。

また、日本ではお節料理に欠かせない食材となっており、硬い殻で守っていることから「家庭円満」や「契り」といった意味を持ち親しまれています。

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