⽇常に─。
⽊製サッシの魅⼒を紐解く。
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「ものづくり大国」もしくは「ものづくり先進国」と言われている日本で作られる製品は、丁寧で物も良いとして信頼が厚く、海外でも人気があります。ただ、窓に関しては世界の中でも技術が遅れている状態です。
室内の熱の多くは、窓から流出してしまいます。夏のエアコン使用時には73%、冬の暖房使用時には58%と、地球に優しい省エネを考えるなら無視できない数値です。
断熱性能は1時間・1㎡当たり(単位はW/㎡)に窓が通す熱量を「Uw値」で表し、Uw値が小さいほど熱が通りにくく、大きいほど通りやすくなっています。つまり、Uw値が小さい程断熱性に優れた窓ということです。
ヨーロッパをはじめ中国、韓国などでは窓の性能を重視し、断熱性能の最低基準を設定しています。最も高い数値を設定しているのがフィンランドの1.0W/㎡で、一番緩いのが韓国の2.7W/㎡です。
日本ではいまだに最低基準を設定していません。ただ、断熱性能を示す指標として、経済産業省が定めている省エネ建材等級ラベルを設定しているぐらいです。
とはいえ、その内容は他国に比べて非常に緩い状態。省エネ建材等級ラベルは☆4つが最高等級となっていますが、肝心の熱貫流率は2.33W/㎡以下と韓国、ついで中国の2.5W/㎡と大して変わらない数値。☆1つでは4.65W/㎡以上と2倍以上です。これが1999年に定められた次世代省エネ基準というのですから、世界と比べてみると少々首をかしげてしまうような状態です。
Uw値は、窓を構成する各部材の熱貫流率とその面積から算出されるため、窓枠の素材やガラスの面積、ガラス層の数、厚さなどの要素で変わってきます。大まかに言えば、ガラスと枠で構成されているのが窓です。
ガラス面では、ペア(二重)ガラスやLow-E(低放射)ガラス仕様、 空気より熱伝導率の低いアルゴンガラスをガラス層に注入するなど、断熱性を高めるための工夫がされています。
ところが、窓枠についての発展にはあまり積極的ではありません。日本の窓の約9割近くが、いまだに熱伝導率の高いアルミサッシ仕様。鉄、ステンレス、ガラス、木と比べてみても、アルミサッシは群を抜いて熱伝導率が高く、鉄の2.5倍、ステンレスの10倍、ガラスの200倍、木においては約1,200倍と桁が違います。
しかも、断熱性能が低いアルミサッシの窓枠は、しっかり閉めているようでもすき間風が吹き込んでいるかのようです。世界では、アルミサッシの樹脂化や木質化を図っています。アメリカではエネルギー問題からも、50州の内24州でアルミサッシの使用を禁止しているほどです。
アルミサッシの欠点をカバーするべく、世界では樹脂サッシの普及が進んでいます。日本のアルミサッシにも樹脂は使われていますが、室内側の部位だけに使った樹脂アングルサッシ(4.65W/㎡レベル)で約7割ほどの普及率。大手住宅メーカーでは、内枠に樹脂を使った樹脂アルミサッシ(2.9~3.5W/㎡レベル)が主流です。世界の基準と比べると、まだまだ圧倒的に後れを取っていると言わざるを得ません。
日本の窓の断熱性能が遅れていることには、大きく3つの理由が挙げられます。
最低基準については、2020年に省エネの最低基準が義務化される予定でしたが、国交省の会議で見送られることになり、いつになったら義務化されるのかはっきりしていません。先進国において、住宅の省エネ基準が法律化されていないのは日本ぐらいのものです。
また、アルミサッシが一番安価であり、樹脂製はもちろん断熱性能が特に優れている木製サッシともなると費用もかさみます。
ただ、住宅設備の性能への関心・意識については、住み手によるものなので、すぐにでも改善することができます。
日本の住宅作りでは、キッチンやトイレなどの設備にばかりが注目されて、窓に関しては優先度が落ちる傾向にあります。窓はサッシ・フレーム(枠や框部分)・ガラスで構成されており、以下のような組み合わせで販売されています。断熱性能の高い順に並べてみました。
断熱性能が高いものほど選ばれているような気がしますが、依然としてアルミサッシや複合サッシが多数を占めています。断熱性能が特に期待できる木製についてはまだ少ない状態。
窓一つとっても断熱性能が変わるのですが、その効果が見た目からはわかりにくいことからも、気が付かなかったり後回しにされてしまいがち。日本でも樹脂や木製による高性能な窓がつくられるようになってきているのに、依然として普及率が少ないのは残念なことです。
昭和32年創業のユニウッド株式会社は、木製品の製造において半世紀以上の歴史を持つ、木製サッシの専門メーカー。取り扱う木製サッシは100%自社工場でオーダーメイド。豊富な知識と卓越した職人の技術によって、木の美しさを存分に引き出した、機能性・耐久性にも優れた高品質な木製サッシを提供しています。監修:代表取締役佐藤元平氏/運営会社:Zenken
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