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日本における
窓ガラスの歴史

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窓ガラスの歴史

日本での窓ガラスの始まりは江戸時代

日本で窓ガラスが使われたのは、江戸時代でした。といっても江戸時代に窓ガラスが普及していたわけではなく、長崎の出島にあったオランダ商館で輸入製品の窓ガラスが使われていたようです。

当時、日本には窓ガラスを製造する技術がまだありませんでした。輸入製品である窓ガラスは高価なものであり、限られた人や施設でしか使われていなかったのだそうです。裕福な大名や豪商の住居などでは、輸入窓ガラスが使われていました。

しかし、窓ガラスは輸入に頼っていた日本も、やがてガラス産業を発展させていきます。

日本で窓ガラスが普及したのは明治頃

日本で窓ガラスが普及したのは、明治頃です。明治維新後の文明開化にて西洋化が進み、西洋の建物が建設されたことでガラス産業も発展しました。のちに窓ガラスの安定した生産が可能になると、迎賓館や公共施設などでも窓ガラスが使われるようになりました。

とはいえ、明治頃の庶民の住宅ではまだ障子窓が一般的。大正12年に発生した関東大震災を受けて帝都復旧事業が始まったのち、倒壊した建物の立て直しにあわせて庶民の間にも窓ガラスが普及するようになりました。

そして昭和12年頃には、日本で需要のある板ガラスのほとんどの種類を国内で生産できるようになったのだそうです。

戦争時はガラスが貴重な存在に

関東大震災以降に庶民の間でも普及してきた窓ガラスですが、戦争が始まったのを機に、ガラスは軍事目的でのみ生産されることになりました。ガラスは航空機や艦船などに使われ、一般住宅の窓ガラスは購入できない状況。壊れたりしてしまわないよう、大事に使われていたようです。

そして戦争が終わると板ガラス操業が再開し、またガラス産業を発展させることとなります。

日本で窓ガラスが普及するのが遅かったのはなぜ?

世界においてなぜ日本で窓ガラスの普及が遅かったのかというと、障子の性能の良さに理由があります。

そもそも窓ガラスは、遮光のために羊の皮などを吊り下げていた外国で作りだされました。羊の皮は遮光してくれるものの、厚みがあり降ろすと室内が真っ暗になってしまったのだそうです。

しかしその頃、日本では障子窓が普及していました。障子は適度な遮光が可能なため、高価な窓ガラスを取り入れる必要性を感じていなかったのです。

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