⽇常に─。
⽊製サッシの魅⼒を紐解く。
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木製サッシの耐候性に関する技術革新と設計の工夫について、最新の動向を踏まえて解説します。
木材は自然素材ならではの温かみと美しさを持つ一方で、耐候性に関する課題があります。木材は水分を吸収しやすく、腐敗や劣化のリスクがあります。また、紫外線、雨、湿気、温度変化などの環境要因による影響を受けやすいという特性も。従来の木製サッシは、これらの要因によって塗装の劣化や木材の変形、腐朽などの問題を抱えていました。
木材専用の保護塗料の開発により、木製サッシの耐候性が向上。浸透型や表面保護型など、様々な特性を持つ塗料が使用されており、木材の耐久性を高めています。これらの塗料は、紫外線や水分から木材を守り、長期的な保護効果を発揮するものです。
最近の木製サッシでは室外側の木の部分にアルミをかぶせ、耐候性を持たせた窓が開発され普及してきています。この構造により、木が直接外部にさらされることがなくなり、塗装などのメンテナンスが不要になりました。また、室外側と室内側で全く異なるデザインにすることができるという利点もあります。
木材の化学処理による耐水性・耐久性の強化も進んでいます。アセチル化処理は木材の細胞壁を化学的に変更し、水分吸収を抑制する技術です。この技術により、木材の寸法安定性が向上し、腐朽や劣化のリスクが低減されます。
耐候性に優れた木材の選択も重要です。シポマホガニー、杉、ヒノキなどの樹種は、その特性から耐候性が高いとされています。適切な木材選びは、サッシの耐久性に大きな影響を与えます。
最新の塗装技術は木材の保護性能を高めるだけでなく、メンテナンス性も向上させています。例えば、自己修復機能を持つ塗料や、ナノテクノロジーを応用した超耐久性塗料などが開発されています。これらの技術により、木製サッシの長期的な美観維持と耐候性向上が可能になりました。
木製サッシの耐候性を高めるため、設計面での工夫も行われています。屋根や庇を活用して直接的な雨や日射を遮る設計や、取り付け位置を工夫して水はけを良くするなど、外部環境の影響を軽減する方法が採用されています。これらの設計上の配慮により、木製サッシの耐久性が向上しました。
技術革新と設計の工夫により、木製サッシの耐候性は大幅に向上しています。アルミクラッド構造の採用や高性能な保護塗料の使用、適切な木材選択などにより、現代の住宅環境に適した選択肢として木製サッシの可能性が広がっています。
今後は、さらなる技術開発が進み、木製サッシの性能と耐久性が向上することが期待されます。例えば、2025年度内には、不二サッシ株式会社と共同開発されたアルミクラッド構造の新しい木製サッシが発売される予定。このような新製品の登場により、木製サッシの市場はさらに拡大し、環境に優しく、高性能な窓の選択肢が増えていくでしょう。
引⽤元:ユニウッド(https://www.uniwood.co.jp/)
昭和32年創業のユニウッド株式会社は、木製品の製造において半世紀以上の歴史を持つ、木製サッシの専門メーカー。取り扱う木製サッシは100%自社工場でオーダーメイド。豊富な知識と卓越した職人の技術によって、木の美しさを存分に引き出した、機能性・耐久性にも優れた高品質な木製サッシを提供しています。監修:代表取締役佐藤元平氏/運営会社:Zenken
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