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米松

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常緑針葉樹、米松とは?

米松

米松

北米大陸の西部でみられる米松は、マツ科トガサワラ属の常緑針葉樹。米松とは呼ばれているものの、日本のマツとは分類が異なり、似たようなものでいえばモミとツガのやや中間ぐらいにあたります。他にも、ダグラスファー、アメリカトガサワラ(亜米利加栂椹)オレゴンパイン 、レッドファー、ピゥゼットサウンドパイン、ダグラスツリー、モンタナファー、などと呼ばれています。

大径で樹脂成分を多く含み、長尺材にしやすい

木理は通直で、肌目は粗いです。心材部分は淡黄色ないし赤褐色で、辺材部分は白から淡黄色とはまったく異なる色合い。樹脂成分を多くふくむことから、まっすぐで細かいきれいな木目をしているのですが、経年変化で黒ずんできます。また、乾燥作業が十分ではないとヤニが染み出したりと塗装障害が起こりやすくなります。予防策としては、圧力釜でヤニを抜いたり十分な乾燥が必要です。

比重の平均値は0.55で、針葉樹材としては重硬ともいえる硬さをもちますが、加工しにくいわけではありません。狂いも少なく、長くて大きい形に生産可能。幹の直径が70センチメートル以上ある米松で、年齢幅が狭いものは「ベイマツのピーラー(単にピーラー)」と呼ばれています。これは「欠点の少ない良質材」と言う意味があり、上物として扱われています。

ピーラーは(樹齢の大径木)は、色が明るくきめ細かい木目が特徴。最上級品はオレゴン州やワシントン州の国有林から供給される米松です。ただ、1980年代頃から環境保護の動きが活性化し、米国有林立木の伐採・販売に厳しい規制がけられるようになりました。そのため、ピーラー材の供給は大幅に減っています。

内部構造部材として優れた耐久性がある

大径であることからも長尺材が多いので、柱や梁など各種建築用材などとしてだけでなく、重構造用材として埠頭やドック、港湾などにも使用。年齢の密な大径木は家具・建具・装飾、内装材と活用されています。アメリカではベイマツ合板で知られています。北米から古くは明治時代からすでに輸入されており、大量輸入で蓄積量も豊富です。当時はメリケンマツと呼ばれていたそうです。

日本の一般住宅では梁・桁・母屋などの構造部分、根太と呼ばれる構造材を補う羽柄材に使われています

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